豪快さでは北海道の「カムイワッカ」と、秋田県の「川原毛大湯滝」と並んで全国ベスト3に入るであろうワイルドな温泉。
霧島の林道を4㎞ほど行くというアプローチも期待感を高める。
推測だが、山ん城という名はこの地形からだと直感した。
直径500mほどの小さな円形カルデラの中にあり、周囲の稜線が城郭の石垣を連想させる。
噴気がいたるところで雲のように湧き出し、さながら戦国時代の合戦映画のワンシーンのようだ。
川全体が温泉で、流れが緩やかなところは相当熱く、流れが早く深いところでないと入れない。
噴気やゴーッという流れの音、硫黄の匂い、視覚に入る湯気が一体となって迫力満点。
色は弱白濁で、まわりの石が少し緑がかっているのは酸性泉特有の現象である。
流れの横にある崖は、硫黄の沈殿物が積み重なって黄色い噴泉塔となり、頂部から湯気が立ちのぼっている。
ポピュラーな湯で、取材時にも林道が終わるところに車が鈴なり状態。
温泉にも女の子四人組や、若いカップルなど8組の入浴者がいた。
しかし規模があまりに大きいので悠々と入れ、すばらしい大自然の贈り物をもつ鹿児島の人を羨ましく想った。